訪問調剤にも役立てられる電子薬歴

現代では訪問調剤というシステムが広く浸透してくるようになりました。

在宅介護などが行われることも増え、患者が直接病院を訪れて薬を貰いに来ることができないパターンも増えています。

そうした家庭に薬剤師が訪れていき、そこで薬を渡すようにする形も取られるようになっているのです。

それが訪問調剤と呼ばれるものですが、薬を処方するためには相応の手続きが必要になり、事前に服用歴を確認しておくなど、薬歴データに目を通さねばならないと法律で決められています。

電子薬歴としてそれらのデータをまとめておくことは、訪問調剤の際に手間を大きく削減できることに繋がります。

バスやタクシーなどの交通機関を利用する際に、タブレットなどでこれらの電子薬歴のデータに目を通すことが可能になるので、それによって処方前に必要な条件を満たせることになるのです。

紙の薬歴を使っている場合だったら、移動中にそれらを読むのも大変な手間になるでしょう。

あらかじめ出かける前に一式を揃えることになり、それだけでも多くの時間を取られます。

そして添付文書なども出てくることがあり、集めるべき資料も多ければ、閲覧の際にそれらを一つ一つ取り出すのにも労力を割くことになってきます。

その点で電子薬歴ならば、ワンタッチで全ての資料を呼び出すことができるため、持ち運びで苦労することもありませんし、資料の一部を持参してこなかったことで調剤できずに終わるというトラブルも起こり得ません。

現代の薬剤師の仕事のスタイルに適した、強い味方となるシステムだと言えます。

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